- コラム
posted on 2018.8.24
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ゴルフ場やゴルフ用語として良く耳にする言葉に『ハザード』があります。
ハザードはコース内に点在し、砂を入れられた「バンカー」と、池や川などの「ウォーターハザード」があります。
意図的にコース内に配置された障害物の事を総称してハザードと呼ぶのです。
また、ウォーターハザードの中には「ラテラルウォーターハザード」と言われるものがあり、この3つを主にハザードと呼びます。
ハザードに入ったときはどうすればいい?
ハザードに入った場合それぞれ「共通のルール」と状況に応じた追加のルールがあります。
その中で、特に覚えておく必要があるのが以下の2つのルールです。
- ・ショットをする前に、「地面」や「水」を手またはクラブで触れてはいけない
- ・ルースインペディメント(石や葉っぱ、枝等の自然物)に触れてはいけない
上記の2つに関しては、全てのハザードでの対応に共通するものです。
この2つを守らなかった場合は、2打罰となりますのでご注意ください。
このハザードの基本対応2つは、基本としてまずはしっかりと覚えておきましょう。
今回は、ここから更にウォーターハザードとラテラルウォーターハザードについて詳しく説明します。
ウォーターハザードの種類と対応
『ウォーターハザード』とは、コース内の池や川、また排水路等のことをいいます。
コース内を横切る池や川などに適用されることが多く、必ず超えていかないといけないハザードと覚えておいてください。
また、例えそこに水が入っていなくてもゴルフ場がウォーターハザードと指定している場合があります。
このような場合も、当然ウォーターハザードとなります。
見分け方として、ウォーターハザードは主に黄色の杭や線で表示されています。
ウォーターハザードかどうかの判別
ウォーターハザードを示す杭または境界線に、ボールが少しでも触れているかどうかで判断をします。
上の図で説明すると、Aはまったく問題ありませんし、Cも杭を超えてしまっているので、ハザード内であるとわかるかと思います。
問題はBのようなケースです。
図のように少しでも触れていれば、そのボールは「ウォーターハザード内にある」とみなされ、ウォーターハザードのルールが適用されます。
ウォーターハザードでの対処方法
黄色の杭や線で区切られたウォーターハザードに入ってしまった場合には、以下の3つの対処方法があります。
その場の状況に応じた対処方法選択してください。
対処方法 | 罰打 |
①そのまま打つ(ただしクラブが水面や地面に触れてはいけない) | なし |
②最後にプレーした位置から打ち直す | 1打罰 |
③ハザードの境界線を最後に横切った地点とカップとを結ぶ線上の後方にドロップ | 1打罰 |
ラテラルウォーターハザードとは‥?
ウォーターハザードがコースを横切るように設置されていたのに対して、コースに沿うように両サイドに設置されたウォーターハザードのことをいいます。
ゴルフ規則には、「ウォーターハザードの後ろ側に球をドロップすることが地形的にみて不可能な位置にある..」等と記載されています。
ウォーターハザードが黄色い杭や線で区切られているのに対し、ラテラルウォーターハザードは赤い杭や線で区切られています。
ラテラルウォーターハザード内にボールが入ってしまった場合には処置に多少違いがあります。
次の項で説明しますので、しっかりと覚えておきましょう。
ラテラルウォーターハザードでの対処方法
ラテラルウォーターハザードに入った時には、先に記載したウォーターハザードでの3つの対処方法と加えて2つの処置をすることが出来ます。
対処方法 | 罰打 |
④ボールが境界線を横切った地点から2クラブレングス以内の、カップに | 1打罰 |
⑤ボールが境界線を横切った地点とカップから同距離にある対岸の地点から、 | 1打罰 |
ウォーターハザードであれば、最後に横切った地点とカップを結んだ直線(図の赤い実線)の後方にドロップです。
ですが、ラテラルウォーターハザードの場合、それが不可能です。
そこで上記の④や⑤の措置を取ることができるのです。
④の「2クラブレングス以内のカップに近づかないところ」は図のAのエリア。
⑤の「同距離にある対岸の地点から、2クラブレングス以内のカップに近づかない所」はBのエリアです。
緑色の「3」のような記号がクラブ2本分の長さ‥と捉えて頂けるとわかりやすいかと思います。
※ウォーターハザードに入ってしまったにも関わらず、誤ってラテラルウォーターハザードの対処をしてしまった場合はペナルティーが科されます。
杭の色などできちんと確認した上で対処するように心がけて下さい。
◎2019年新しいゴルフ規則が施行されます
今回、説明したウォーターハザードについて、来年から一部改訂されていますので簡単にご説明しておきます。
- ・ウォーターハザードはペナルティーエリアに変わります。
- ・ペナルティーエリアではクラブを地面につけることができる。
- ・バンカー内のルースインペディメントを取り除くことができる。
- ・バンカーで2打罰を加えたらバンカー外にドロップできます。
※その他、詳しい内容についてはJGAホームページ等に掲載されていますので、合わせてご確認ください。
最後に
バンカーを含めたハザードには入れなくて済むのなら誰でも入れたくない、厄介な場所です。
それぞれのハザードにボールが入ってしまったら、正しく処理をしなければ、さらに大叩き…という結果を招いてしまいがちです。
処置方法を知らないと、公式の競技等で他のプレーヤーに迷惑をかけるだけではなく、恥をかくことになってしまいます。
※プライベートなラウンドやコンペは除く
ですので、ハザードでの処置方法やルールをまずはしっかり覚えてしまうことが大切です。
ハザードに入っても冷静な判断とスムーズな行動ができるゴルファーを目指したいものです。
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ゴルフの方も、回数はめっきり減ってしまいましたが、毎回ベストスコア更新を目標に頑張っています。
(いつも打ちのめされていますが…)
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