訃報というのはいつも突然訪れます。

昨日まで元気だったはずのパートナーやご両親、祖父母。
身近な方がお亡くなりになったときには、心身ともに呆然としてしまうものです。
そんな状況で慌ただしく日々がすぎ、悲しみながら遺品の整理をされるかと思います。

その際に手続きがわからず困ってしまうものの一つとして「ゴルフ会員権」があります。
故人が生前にゴルフを楽しんでいたことは知っていても、ゴルフ会員権の存在を知らない方も多いのではないでしょうか？

そこで今回は、「ゴルフ会員権を相続したらどうすればいいのか」についてご説明します。

STEP1：ゴルフ会員権ってなに？どんなもの？

ゴルフ会員権とは、会員制ゴルフ場の利用権であり、所有者は優先利用権や様々な特典を得ることができます。
※ゴルフ会員権の詳細はこちらの記事へ

ゴルフ会員権の外見

見た目は、大きくてもA4程度の大きさの厚紙のものが一般的で、パッと見た感じは賞状のようなデザインとなっています。
「○○ゴルフ倶楽部」、「預託金証書」、「会員資格証書」などと記載されているため、賞状と違うことはすぐに分かると思います。
上記のような文字があれば、それはゴルフ会員権の証券と思って間違いないでしょう。

生前に故人がゴルフをされていたのであれば、遺品を整理される際に探してみて下さい。
もし前述のような証券らしきものが見つかったら次のステップに進んで下さい。
ちなみに、ゴルフ会員権を所有していたことが明らかなのに、証券が見つからない場合もあるかと思います。
基本的には見つかるまで探して頂くのがベストですが、どうしても見つからない場合も次のステップに進んで下さい。

STEP2：ゴルフ会員権が見つかったら

ゴルフ会員権が見つかったら次のステップです。

2-1：相続者を決めよう

ゴルフ会員権は相続の対象となるので、故人の遺言書などがなければ、他の資産と同様に「誰が相続するのか」を決めましょう。
相続できる人数は、会員権1つに対して1名です。
故人が複数の会員権をお持ちだった場合は、会員権ごとに相続者を決めて下さい。もちろん、誰か1人が全て相続してもOKです。
但し、ゴルフ場ごとに市場での流通額が違うため、別々の人が相続する場合はお気をつけ下さい。

2-2：相続者が決まったら

相続する方が決まったら、次のステップに進みます。
相続者が決まったゴルフ会員権には大きく分けて３つの手続き方法があります。

　①相続者がメンバー登録を行い、新しいメンバーとして使用する

　②ゴルフ場へ連絡し、退会手続きを行う

　③ゴルフ会員権業者を通じて、市場にて売却する


いずれの方法を取るとしても、まずは一度会員権業者へ連絡するのが良いでしょう。
上記の①または②の場合、直接ゴルフ場へ連絡しても問題はありません。
メンバー登録（名義書換といいます）をする場合も退会手続きを取る場合も、直接ゴルフ場に連絡すれば案内してもらえます。

ですが、可能であれば一度会員権業者に連絡してみる事をお勧めします。
②または③の選択肢で迷っている場合には、大きな違いが出ることがあります。

例えば、退会手続きを取る場合、通常はメンバーとしての権利を放棄する形となります。
故人が年会費の支払を滞納していた場合、滞納分の請求をされることもあります。
ですので、プラスになるどころか、相続したことで反対に出費となりうるのです。

ですが、会員権業者に相談し、市場で売却した場合はどうでしょうか。
相続されたゴルフ場によって様々ではありますが、基本的に多くのコースが市場で流通しています。
仮に年会費の滞納があったとしても、少なからずプラスになることも0ではありません。
中には100万円を超える価格で流通しているコースもあるので‥相談しない手はないですよね？

最後に

相続された方がゴルフをされるのであれば、名義書換をすることが故人が最も喜ばれる方法だと思います。
ですが、そう上手くは行かないことの方が多いのもまた現実です。
ゴルフをする方がいなかったり、相続者の居住地がゴルフ場から遠く離れていたり‥というケースも見受けられます。
中には他の片付けでバタバタしているうちに、そのまま放置‥なんてお話も。

ぜひ忘れてしまう前に会員権業者に相談してみてはいかがでしょうか？
私ども重松ゴルフでは、福岡近県を中心に、九州全域のゴルフ会員権を扱っております。
相続に限らず、ゴルフ会員権に関する相談がございましたら、ぜひ一度ご連絡下さい。